電力受給の効率化を目的にスマートメータの導入が進むなか、電力会社はスマートメータで構築するネットワークに、低消費電力で通信距離に優れる「Wi-SUN」を採用しました。また、このネットワークを使った新しいサービスが立ち上げってきており、HEMSやHAN(家庭内ネットワーク)をはじめ、交通インフラなどのスマートコミュニティ、そして農業など、幅広い分野でのWi-SUN通信の利用が見込まれています。
先日発表された「BP35C0」および「BP35C2」は、すでに多くの実績をもつWi-SUN対応無線通信モジュール「BP35A1」に次ぐ新製品です。
「BP35C0」は、業界最小クラスの15mm×19mmサイズを実現した面実装タイプのモジュールで、スマートメータやHEMSコントローラなど小型通信機器に最適です。
「BP35C2」は、「BP35C0」を搭載したUSBドングルタイプで、既存のホームゲートウェイなどに後付けで、簡単にWi-SUN環境が構築できます。

BP35C2:BP35C0を搭載した電波法認証取得済みのUSBドングルで、Wi-SUNを後付け
「BP35C2」は、小型Wi-SUN無線通信モジュール「BP35C0」を搭載したUSBドングルです。無線パワー調整は済みで、日本の電波法認証取得済みのため、ホームゲートウェイなどIT機器のUSB端子に挿入するだけで、簡単にWi-SUNを後付することができます。
サポート体制
Wi-SUNを使用して家庭内ネットワーク(HAN)の情報を共有し、電力自由化などと連携した新しいサービスを構築するためには、ECHONET Liteに準拠するアプリケーションソフトが欠かせません。サービスを構築するために必要なアプリケーションソフトの開発やECHONET Lite認証は、ソフトウェア開発企業として高い実績をもつACCESS社からサポートを受けることが可能です。
ロームは、通信事業者や電力事業者含む約100社からなるWi-SUN Allianceに参画しています。グループ会社ラピスセミコンダクタ製の無線通信LSIを搭載したWi-SUN通信モジュールを業界に先駆け量産を開始し、CTBU(規格テストの基準器)にも採用されるなど、ロームグループ全体でWi-SUN製品の開発を行っています。現在は、Wi-SUN Allianceプロモーターの立場からWi-SUNの展開と普及に向けた活動も行っています。
業界最小クラスWi-SUN通信対応モジュール
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知って得するキーポイント
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