先ごろラピスセミコンダクタは、Bluetooth low energy対応無線通信モジュール「らくら~くモジュール」の第2弾として、「MK71251-01」、「MK71251-02」の2機種を発表し販売を開始しました。また、これらのモジュールの評価用にUSBドングルタイプの評価キットを用意しており、同様に販売を行っています。第2弾の「らくら~くモジュール」は、基本コンセプトである「すぐに使える」を継承し、Bluetooth® SIG Core Specification v4.1への対応、そして、さらなる小型化と低消費電力化を図った製品です。 すぐに評価を開始できる、業界トップクラスの低消費電流の小型Bluetooth low energy対応モジュール 新製品の「MK71251-01」および「MK71251-02」は、従来のBluetooth low energy(v4.0)モジュールMK71050-03と同様に、誰もが簡単に速攻で評価を開始できるように開発され、評価キット、ソフトウェア開発キット、スマートフォンアプリが提供されています。
以下が、これらの新しいモジュールのポイントになります。
- ・高周波設計不要:アンテナを含むBluetooth low energy無線通信に必要なすべてを搭載
- ・無線特性調整不要:モジュールとして無線性能を調整および保証
- ・電波法認証取得不要:国内法、米国FCC、欧州CE、「カナダIC」を取得済み
- ・相互接続性のためのBluetooth SIG認証を取得済み
- ・NEW ⇒ Bluetooth SIG Core Specification v4.1に対応:v4.1対応無線通信LSI ML7125-xxを搭載
- ・NEW ⇒ 従来品より面積を40%削減:小型WCSPのML7125-xxとパターンアンテナを採用
- ・NEW ⇒ 従来品より通信間隔2秒の平均消費電流を54%削減:超低消費電力を実現したML7125-xxを搭載
- ・NEW ⇒ マスタースレーブ切り替え可能なMK71251-01とスレーブ専用のMK71251-02をラインアップ
MK71251-01/MK71251-02の新製品として特徴的なところをまとめました。
▶ さらに小型になり、Bluetooth low energy無線通信に必要な部品をすべて搭載
面積を40%削減しました。その中に必要な部品はアンテナを含めてすべて搭載されています。


▶ さらに低消費電力に
小型低消費電力のBluetooth SIG Core Specification v4.1対応無線通信LSIのML7125を搭載しました。モジュールでの消費電流の比較を示します。
MK71251-01/02 | MK71050-03 | |
送信時 | 6.7mA(typ) | 9mA(typ) |
受信時 | 6.2mA(typ) | 9mA(typ) |

▶ 用途に応じた2つのモジュールをラインアップ
MK71251-01:マスタースレーブ切り替え。IoT機器に幅広く対応
スレーブを2つまで同時接続が可能です。さらにMCUからコントロールし、100kbpsのデータレートにも対応。スポーツウォッチ、IoT機器など幅広い用途に適したモジュールです。
MK71251-02:スレーブ専用。Beaconやシリアル通信を低消費電流で実現
ファームウェアをBeaconやシリアル通信向けに特化。外部MCU不要としたスレーブ専用低消費電流モジュールです。


以下に、MK71251-01/MK71251-02の主な仕様と内部ブロック図を示します。


さらに小型化と低消費電力化が進み、アプリケーションに合わせて2つのタイプから選べるようになった「らくら~くモジュール」は、無線設計や認証手続きなどのリソースがない場合でも、すぐに評価が開始でき、簡単に機器へBluetooth low energy無線通信機能を実装することを可能にします。
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