近年、スマートメーターを中心に構築されるネットワークなど幅広いIoT分野において、屋内外で通信でき、低消費電力で通信距離に優れる国際無線通信規格Wi-SUNの採用が進んでいます。
2019年3月に発売したWi-SUN Enhanced HAN対応無線通信モジュール:BP35C0-J11が好評なことから、評価をより簡単に実施できるように評価キットを用意しました。評価キットは、アンテナ・コネクタ搭載モジュール「BP35C1-J11-T01」と、USBドングル「BP35C2-J11-T01」の2種類になります。
Wi-SUN Enhanced HAN評価キット:BP35Cx-J11-T01のキーポイント
国際無線通信規格Wi-SUNおよびWi-SUN Enhanced HANとは
Wi-SUNは、特定小電力無線やSub-GHz(サブギガヘルツ)と呼ばれる無線周波数帯を使用した無線通信規格で、日本では920MHz帯を使用します。無線LAN(Wi-Fi)と比較して低消費電力で通信距離が長いという利点から、スマートメーターや交通インフラなどのスマートコミュニティの他、医療や工場、農業など幅広い分野への展開が期待されています。
Wi-SUN Enhanced HANは、最新のHAN(Home Area Network)向け無線通信規格として、新たにリレー通信機能とスリープ通信機能を採用しています。リレー通信機能は、従来Wi-SUN規格における1対多(ゲートウェイ・エンドデバイス)のスター型接続ではなく、1対多対多(ゲートウェイ・中継機・エンドデバイス)のツリー型接続が可能です。端末同士で中継機の役割を担えるようになるため、通信距離が離れていても安定したネットワークを構築できます。また、スリープ通信機能は、省電力動作を意識した双方向通信方式を実現できるため、電池駆動に最適な通信を行うことができます。
Wi-SUN Enhanced HAN対応評価キットの概略
アンテナ・コネクタ搭載モジュール | USBドングル | |
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品番 | BP35C1-J11-T01 | BP35C2-J11-T01 |
評価方法 |
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特長 |
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サイズ | 22.0 x 33.5 x 3.9 mm | 21.4 x 49.7 x 8.5 mm |
ブロック図 | ![]() |
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公開サポート情報
ロームの公式Webサイト上にて、BP35C1-J11-T01、BP35C2-J11-T01を使用してWi-SUN Enhanced HAN環境を構築するために必要な下記のデータをダウンロードできます。
- ・ハードウェア仕様書
- ・コマンドリファレンスマニュアル
- ・スタートガイド
- ・ファームウェア
- ・サンプルプログラム
詳細はこちらで確認できます。
関連情報
■Wi-SUN対応無線モジュール 特設サイト
■Wi-SUN Enhanced HAN対応無線通信モジュールBP35C0-J11