回路シミュレーション

インバータ回路の最適化

2021.11.16

この記事のポイント

・パワーデバイス向けの「Power Device Solution Circuit」には、AC-DC PFC、DC-ACインバータ、DC-DC Converterの3つのカテゴリに分けて、様々なシミュレーション用回路が用意されている。

・本章では、Power Device Solution Circuitのインバータ回路を利用して、各パラメータの基本的な調整方法やノウハウを紹介する。

先に掲載した「PFCの最適化」に続いて、ROHM Solution Simulatorを活用した「インバータ回路の最適化」を開始します。

ROHM Solution Simulatorを活用したインバータ回路の最適化

MyROHMに登録するだけで利用できるWebシミュレーションツールROHM Solution Simulatorには、多数のSolution Circuitが提供されています。パワーデバイス向けの「Power Device Solution Circuit」には、AC-DC PFC、DC-ACインバータ、DC-DC Converterの3つのカテゴリに分けて、様々なシミュレーション用回路が用意されています。

本章では、Power Device Solution Circuitのインバータ回路を利用して、各パラメータの基本的な調整方法やノウハウを紹介します。インバータ回路の設計において重要な検討事項である、「trrの影響」、「損失を基にした最適デバイスの選定」、「ハーフブリッジとフルブリッジの特徴」の3つについて、シミュレーションを利用して最適化を進める例を示します。

なお、この記事の基になっている「ユーザーガイド インバータ編」は下記からダウンロードできます。

https://fscdn.rohm.com/jp/products/databook/applinote/discrete/common/web-sim-power-device-inverter_ug-j.pdf

Power Device Solution Circuitのインバータ回路一覧

最初に、現状で用意されているPower Device Solution Circuitのインバータ回路の一覧を示します。一般的な単相ハーフブリッジ、フルブリッジをはじめ、3相、3レベル回路に加えて、IHやモータードライブなどアプリケーション別の回路も用意されています。

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