回路シミュレーション

ROHM Solution Simulatorとは

2021.03.16

この記事のポイント

・ROHM Solution Simulatorは、MyROHMに登録するだけで利用できるWebシミュレーションツール。

・ROHM Solution Simulatorにはよく使用される回路を中心に、数多くのSolution Circuitがあらかじめライブラリとして提供されており、迅速なアプリケーション開発に役立つ。

・メンター・グラフィックス社製シミュレーションプラットフォーム「SystemVision® Cloud(SVC)」上で動作しているので、SVCアカウントを所有していればシミュレーションデータを自身のSVC環境でも使用可能。

電子回路シミュレーションツール「ROHM Solution Simulator」の概要と使い方を説明していきます。なお、操作方法などの確認を急ぐ場合は、「ハンズオンユーザーズマニュアル(PDF)」をご利用ください。

ROHM Solution Simulatorとは

ROHM Solution Simulatorは、ロームの公式Webサイト上で動作する電子回路シミュレーションツールで、ロームが用意しているSPICEモデルや熱モデル、またアプリケーションノート他各種ドキュメントなど様々なサポートツールの1つです(末尾リンク参照)。ロームWebサイトでMyROHMにユーザー登録すれば、無償で利用可能です。

部品選定やデバイス単体検証などの開発初期段階からシステムレベルの検証段階まで、幅広くWeb 上でシミュレーションできます。ロームのSiC MOSFETなどのパワーデバイスとその駆動IC、また電源ICなどを、実環境に近いソリューション回路で簡単に検証することが可能です。

ROHM Solution Simulatorには、一般的によく使用される回路を中心に多数の「Solution Circuit」があらかじめライブラリとして用意されています。現在、「Power Device Solution Circuit」と「ICs Solution Circuit」の2つのカテゴリがあり、それらを利用すれば、設計回路の動作検証や最適化を迅速に進めることができ、アプリケーション開発の大幅な工数削減が可能になります。

ROHM Solution Simulatorの概要と特長

また、ROHM Solution Simulatorは、電子設計自動化ソフトウェア業界大手で、自動車業界に広く実績を持つメンター・グラフィックス社製シミュレーションプラットフォーム「SystemVision® Cloud(SVC)」上で動作しています。このため、SVCアカウントを持っているユーザーは、「ROHM Solution Simulator」で実行したシミュレーションデータを自身のSVC環境(ワークスペース)に組み込むことで、自由にカスタマイズして検証することも可能です。

ロームの主要サポートツール

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