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2015.10.06 DC/DC
DC/DCコンバータ:設計編、「DC/DCコンバータのインダクタとコンデンサの選定」のまとめです。
インダクタとコンデンサは降圧型DC/DCコンバータの重要部品であり、その選択により性能や特性に大きな影響を及ぼすのはこの章で述べてきたとおりです。その選定に関しては、ほとんどの場合利用する電源ICのデータシートか、アプリケーションノートや設計マニュアルなどといった補足資料で説明されています。まずは、それらの説明や式を利用して設計を行います。
ただ、残念ながらマニュアル通りに設計したからといって、最適な動作をしているとは限りません。その際には、評価後に定数を変更することになりますが、闇雲に変更すると収拾がつかなくなったり、問題はなくなったけどなぜ良くなったかがわからないなど、量産に移行していいのか確信が持てない結果になることがあります。
このようなことにならないためには、降圧型DC/DCコンバータの基本動作とそれに伴う電流の流れを理解することが重要です。また、インダクタンスや静電容量が変化すると、何がどの様に変化するのかということを算出式からはもちろん、実測に基づく経験も含めて知っておく必要があります。
以下、各項のまとめになります。
1)定格電圧
2)リップル定格電流
3)ESR(等価直列抵抗)
1)定格電圧
2)リップル定格電流およびリップル発熱特性
3)セラミックコンデンサを使う場合:温度特性とDCバイアス特性
以上
・DC/DCコンバータの設計においてインダクタと入出力コンデンサの選定は特に重要。
・回路動作、電流経路、各部品が何を担うのかを理解することが必要。
・設計マニュアルに則り計算し、実測により最適化を行う。