2021.07.27
・パワーデバイスには、その特徴によって適材適所がある。
・ディスクリートに加えてモジュールも用意されており、適用範囲とアプリケーションの要求の兼ね合わせで選択する。
IGBTやMOSFETといったパワーデバイスには、その特徴によって適材適所があります。また、パワーデバイスは素子単位(ディスクリート/個別半導体)で使われる他に、素子と他の基本部品を組み合わせたモジュールも広く利用されています。以下は、IGBT、Si MOSFET、SiC MOSFET、バイポーラトランジスタの出力容量や動作(スイッチング)周波数の観点からの適用範囲を示しています。また、ディスクリートとモジュールの分類もしてあります。
出力容量と動作周波数から見た各パワーデバイスの適用範囲のイメージ
IGBTディスクリートは、1kHz~5、60kHで1kVAを超えたくらいの範囲をカバーしています。モジュールになると他の部品との組み合わせなどにより、動作周波数は同じですが出力容量は100MVAを超える範囲までをカバーします。出力容量が大きくなると動作周波数が下がるのは、スイッチング損失などの制限を受けるからです。
このように見て行くと、それぞれの特徴と適用範囲がイメージできると思います。