2017.05.16
・擬似共振方式の絶縁型AC/DCコンバータの設計事例。
・パワースイッチにはSiC-MOSFETを利用する。
AC/DCコンバータ設計編の新章、「SiC-MOSFETを使った絶縁型擬似共振コンバータの設計事例」を開始します。この章では、今まで取り上げた「フライバック方式」と「フォワード方式」に次いで、「擬似共振方式」の電源ICを利用した絶縁型AC/DCコンバータの設計事例を解説します。
また、パワースイッチにSiC(Silicon Carbide:シリコンカーバイド)のMOSFETを使用します。SiCはSi半導体に比べ、低損失で高温下での動作特性に優れた新世代の半導体材料です。SiC半導体と聞くと、何かとても大きな電力を扱う特殊なアプリケーションをイメージするかもしれませんが、多くの身近なアプリケーションで省エネや小型化に貢献可能です。SiC半導体はすでに実用領域に入っており、品質信頼性要求が厳しい車載機器にも搭載されています。SiCパワーデバイスの詳細については、Tech Web基礎知識でも取り上げていますので、合わせて読んでいただければと思います。
この章では、以下の項目について解説する予定でいます。
以下は、この設計事例でできあがるAC/DCコンバータです。ちなみに、電源用ICは裏面の赤色○、SiC-MOSFETは表面のオレンジ○のところに実装されています。
電源用IC:BD7682FJ、SiC-MOSFET:SCT2H12NZを使った絶縁型擬似共振AC/DCコンバータの例
次回は、設計に使う電源ICと擬似共振型についての説明を予定しています。
AC/DCコンバータを理解し設計に進むための基礎内容がわかる資料をご用意いたしました。
AC/DC変換の基本から高電圧DC/DC変換の方式、そして設計手順概要や検討事項など、設計への導入が示されています。
AC/DCコンバータを理解し設計に進むための基礎内容がわかる資料をご用意いたしました。
AC/DC変換の基本から高電圧DC/DC変換の方式、そして設計手順概要や検討事項など、設計への導入が示されています。