2022.02.08
・電源シーケンス②の仕様と回路動作、波形を確認する。
前回は、実際の回路例と各設定のための定数計算について説明しました。今回は、その回路の実際の動作を確認します。
以下の回路は、前回確認した電源シーケンス②を実現する回路例です。動作確認のためにあらためて示します。
以下に電源シーケンス②の動作波形を示します。
遮断時は、起動時と同順にVOUT1から遮断が始まります。
Enableを”L”レベルにすると、DCDC 1が直接ディスエーブルされてオフになり、同時にディスチャージ回路がオンになり、設定した時間でVOUT1をグラウンドレベル近くまで引き下げます。
VOUT1がPower GoodブロックIC1のしきい値VLである0.5Vを下回ると、IC1のOUT出力がDCDC 2をディスエーブルし、同時にディスチャージ回路もオンにしてVOUT2を引き下げます。
VOUT2がPower GoodブロックIC2のしきい値VLである0.5Vを下回ると、前段同様にIC2のOUT出力がDCDC 3をディスエーブルし、ディスチャージ回路もオンにしてVOUT3を引き下げます。
これで、3個すべての遮断のシーケンスが終わり、全出力がオフになります。
リニアレギュレータの基礎として、動作原理、分類、回路構成による特徴、長所・短所を理解するためのハンドブックです。加えて、リニアレギュレータの代表的な仕様(規格値)と、効率と熱計算に関しても解説しています。
リニアレギュレータの基礎として、動作原理、分類、回路構成による特徴、長所・短所を理解するためのハンドブックです。加えて、リニアレギュレータの代表的な仕様(規格値)と、効率と熱計算に関しても解説しています。