2018.11.27
・無線通信において干渉を回避する方法としてキャリアセンスがある。
・キャリアセンスは、送信を開始する前に他の無線局が送信を開始しようとする無線チャンネル(自チャンネル)を使用していないか確認し、他無線機が自チャンネルを使用中であれば、同一周波数での送信を行わないことで干渉を回避する。
アンライセンスドのSubGHz無線通信においては干渉は非常に大きな問題です。ここでは、干渉を回避する方法としてキャリアセンスについて説明します。
キャリアセンスとは
キャリアセンスとは、送信を開始する前に他の無線局が送信を開始しようとする無線チャンネル(自チャンネル)を使用していないか確認し、他無線機が自チャンネルを使用中であれば、同一周波数での送信を行わないことで干渉を回避する仕組みです。通信中であれば一定時間たってから再度通信を試みます。搬送波(キャリア)を検知(センス)することからキャリアセンスと呼ばれています。
IEEEの通信規格ではCCA(Clear Channel Assessment)といいます。CCAの前に、ランダムな待機時間を入れることで、送信要求が同時に発生しても、衝突する確率を下げるようになっています(バックオフアルゴリズム)。
以下に2つの無線局においてキャリアセンスをともなってどのように通信が行われるのかを示します。
Sub-GHz無線はM2MやIoT、ワイヤレスセンサネットワークなどの新市場をはじめ、幅広い分野での活用が検討されています。このハンドブックは、Sub-GHz無線の活用から機器開発の基礎までを解説しています。
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