BUxxJA2MNVX-C シリーズは、1mm角のモールドパッケージでAEC-Q100に対応したLDOレギュレータです。車載対応品としては限界と言われていた1.5mm角のモールドパッケージを、実装面積で55%も削減します。ADAS(先進運転支援システム)のセンサやカメラ、レーダーなど、信頼性と小型化が要求される車載用モジュールに向けて開発された、世界最小*の車載LDOレギュレータです。* 2016年4月15日現在ローム調べ
基本機能を備え車載仕様に対応
以下に、BUxxJA2MNVX-C シリーズの特長と内部ブロック図を示します。1mm角の超小型パッケージのために、ICチップは可能な限り小さく作られていますが、シャットダウン時に強制的に出力コンデンサを放電させ、速やかに出力を0Vにする出力ディスチャージ回路、過電流および過熱保護回路、小型セラミックコンデンサ対応といった、近年のLDOレギュレータの基本機能を備えています。また、消費電流は35µA(Typ)と非常に低くなっています。
当然のことながら、AEC-Q100対応、125℃動作といった車載用としての仕様になっています。
【特長】
・1.0mmx1.0mmx0.6mm車載対応パッケージ採用
・AEC-Q100対応
・動作温度範囲:Ta=40℃~+125℃
(Tjmax.150℃)
・小型セラミックコンデンサ対応(Min.0.22µF)
・低消費電流(Typ.35µA)
・高リップル除去率(Typ.70dB)
・出力ディスチャージ回路内蔵
・過電流保護、過熱保護回路内蔵

低消費電流と負荷応答特性を両立
ICチップを極限まで小さくするには、回路規模が大きくなる高抵抗を使うことができないことから、回路が消費する電流は増加する可能性があります。このような制約が生じるなか、低消費電流と良好な負荷応答特性(負荷変動による出力電圧の変動)を両立する必要があります。
BUxxJA2MNVX-C シリーズは、ディプレッション型MOSFETを用いた基準電圧回路、独自回路技術による増幅回路などにより、チップサイズを削減し、従来品の半分となる35µAの低消費電流と良好な負荷応答特性の両立を実現しています。
以下のグラフは、出力電流(負荷電流)に対する、消費電流特性と出力電圧変動特性を示しています。「新製品」と表示されているのがBUxxJA2MNVX-C シリーズの特性で、従来品に比べ非常に優れているのがわかります。
BUxxJA2MNVX-C シリーズは、近年の車載用電源ICに要求される、小型、低消費電力、高性能、高信頼性を実現したLDOレギュレータです。
世界最小車載対応パッケージ
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