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NXP「i.MX 8M Nanoファミリ」用パワーマネジメントIC「BD71850MWV」を開発

i.MX 8M Nanoファミリ用
12出力PMIC

注目ワード
  • BD71850MWV
  • NXP® Semiconductors
  • i.MX 8M Nanoファミリ
  • 降圧型DC/DCコンバータを6ch
  • LDOリニアレギュレータを6ch
  • 1.8V/3.3Vスイッチ
  • 32.768kHz水晶発振器ドライバ
  • 電源系統ごとの保護機能
  • 制御ロジック
  • 最大効率は95%
  • 小型7mm×7mm×1mm
  • 部品点数を42個削減
  • 実装面積を42%削減
  • シーケンサーを搭載
  • カスタマイズ

先ごろ、パワーマネジメントIC、「BD71850MWV」がリリースされました。パワーマネジメントIC(以下PMIC)は多くの場合、複数の電源回路と保護回路、制御ロジックおよびインタフェースが集積された電源ICの呼称で、汎用的なシステム電圧がワンセットになっているものや、特定のプロセッサなどの電源仕様に合致するように設計されたものがあります。BD71850MWVは、NXP® Semiconductors(以下NXP社)の演算能力と省電力性能、音声・音楽の処理に優れたアプリケーションプロセッサ「i.MX 8M Nanoファミリ」向けに開発されたPMICです。

NXP「i.MX 8M Nanoファミリ」に最適なパワーマネジメントIC「BD71850MWV」

PMIC「BD71850MWV」のポイント

  • ・NXP社i.MX 8M Nanoファミリ用の電源仕様に最適化されたPMIC
  • ・i.MX 8Mファミリ用BD71837AMWV、i.MX 8M Miniファミリ用BD71847AMWVに続き最新バージョンに対応
  • ・降圧DC/DCコンバータ6ch、LDO 6chを搭載
  • ・上記機能を小型7mm×7mm×1mmの56ピンQFNパッケージに集積
  • ・ディスクリート構成に対して、部品点数42個、実装面積42%削減可能
  • ・開発時間短縮のためのサポート
  •  -BD71850MWVのLinuxドライバ他アプリケーション開発資料、リファレンス回路、基板レイアウトの提供
  •  -BD71850MWV搭載のi.MX 8M Nano評価キットの提供(MXP社)

i.MX 8M Nanoアプリケーションプロセッサに必要な電源機能を1チップで簡単に実現

BD71850MWVは、i.MX 8M Nanoアプリケーションプロセッサの電源系統に合わせて電源回路を設計しており、降圧型DC/DCコンバータを6chLDOリニアレギュレータを6ch集積しており、アプリケーションで必要なDDRメモリにも1チップで電源供給が可能です。加えて、SDXCカードI/F用1.8V/3.3Vスイッチ32.768kHz水晶発振器ドライバ電源系統ごと保護機能(出力短絡、出力過電圧、出力過電流やサーマルシャットダウン)、制御ロジックを内蔵しています(ブロック図参照)。

降圧DC/DCコンバータの最大効率は95%で、入力電圧はLi-Ionバッテリー1セルからUSBまで幅広い範囲(2.7V~5.5V)で動作するので、i.MX 8M Nanoプロセッサが使用されるアプリケーションに最適化されています。

BD71850MWVの機能ブロック図

小型パッケージに高集積、部品点数と実装面積を大幅に削減

先に示したブロック図にある電源回路と機能が小型7mm×7mm×1mmの56ピンQFNパッケージに集積されています。また、端子配置はi.MX 8M NanoアプリケーションプロセッサとDDRメモリへの接続が容易になるように考慮されており、基板レイアウトの煩雑さが軽減されます。

同等の機能をディスクリート部品で構成した場合に比べて、部品点数を42個、実装面積を42%削減することが可能です(片面実装、Type-3 PCBを想定した場合)。また、両面実装にするとわずか400mm2以下の省スペースで電源機能を構成することも可能です。

BD71850MWVの使用により、部品点数42個、実装面積42%の削減が可能

システムの用途に合わせたカスタマイズが可能

アプリケーション設計を柔軟にするために、パワーモード(RUN、IDLE、SUSPEND、SNVS、OFF)に対応したシーケンサーを搭載しています。I2CインタフェースとOTP(One Time Programmable)ROMを通じて、システムが求める機能やメモリの種類に合わせて、各電源の出力電圧やON/OFFの制御、保護機能の有効・無効が可能です。また、パワーモードの遷移条件をカスタマイズできるので、用途に合わせた最適なアプリケーション設計が可能です。

開発時間を短縮するサポート

評価が簡単にできるように、BD71850MWVのLinuxドライバをはじめ、設計の際に必要な周辺アプリケーションに関する設計ガイドライン、リファレンス回路、基板レイアウト情報を下記URLから提供しています。
https://www.rohm.co.jp/web/japan/products/-/product/BD71850MWV

また、NXP社からは、BD71850MWVを搭載したi.MX 8M Nanoプロセッサの評価キットが提供されており、i.MX 8M Nanoプロセッサに対する動作をすぐに評価可能です。

BD71850MWV搭載NXP社製i.MX 8M Nanoプロセッサ評価キット

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