モータとモータドライブの概要
小型モータの構造
前回、「モータドライブ」基礎編で取り上げるモータとして示した小型モータの「ブラシ付直流モータ」、「ブラシレス直流モータ」、「ステッピングモータ」について構造の概要を説明します。
小型モータの構造
最初に、ステッピングモータ、ブラシ付直流(DC)モータ、ブラシレス直流(DC)モータの3種類について、構造の概略と比較を示します。これらのモータの基本構成部品は、コイル、磁石、ロータが主体で、種類によりコイルが固定のものと磁石が固定のものがあります。
以下、例示した図に関する構成の説明です。細かくは別構造の場合もありますので、大枠での構成だと理解してください。
このステッピングモータは、コイルが外側にあり固定されており、磁石が内側にあり回転します。
このブラシ付DCモータは、磁石が外側にあり固定されていて、コイルが内側にあり回転します。コイルに電流供給と切り替えの役目をするブラシと整流子(コミュテータ)があります。
このブラシレスモータは、コイルが外側にあり固定されており、磁石が内側にあり回転します。
ここでは、モータの種類によって、基本構成部品は同じでも構造が異なることを概略的に理解しておいてください。それぞれの詳細は、各セクションで説明します。
キーポイント
- ・モータの基本構成部品は、コイル、永久磁石、ロータが主体。
- ・種類によりコイルが固定のものと磁石が固定のものがある。