EnOcean|基礎編
電波の吸収
2021.01.12
この記事のポイント
・電波は物質を通過することが可能だが、通過できる度合いは物質の吸収係数の違いに依存する。
・送信機と受信機の間に金属プレートなどの障害物があり電波が到達しない場合は、通信が確立できている場所に中継器(リピータ)を置くことで通信経路を確保する対処法がある。
電波の伝播経路に障害物があると、電波はその影響を受けます。今回は、電波の吸収とその対処例についてです。
電波の吸収
電波は壁を通過することが可能ですが、通過できる度合いは壁の材料による吸収係数の違いに依存します。例えば、木材や石膏ボード、コーティングなしのガラスなどの非金属材料の場合、吸収係数は一般に0~10%と言われています。レンガ等は5~35%、鉄筋コンクリートになると10~90%、金属の場合は90~100%になります。
この図は、壁を挟んでの送信機と受信機の設置位置と障害物の例です。一般的な家屋の壁であればおおよそ電波は通過可能ですが、金属プレートが間に挟まるような場合は電波が到達しなくなることが十分考えられます。

送信機と受信機の間に金属プレートがあり電波が到達しない例
したがって、機器設置にあたっては、送信機と受信機の間の障害物について注意を払う必要があります。送信機と受信機の間には、極力障害物がないことが望ましいです。
機器の設置場所の制限などで、どうしても送信機と受信機の間に金属プレートなどの障害物を避けられない場合の対処例を次の図に示します。この例は、通信が確立できている場所に中継器(リピータ)を置くことで、通信経路を確保しています。

通信が確立できている場所に中継器(リピータ)を置くことで、通信経路を確保する対処例
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