IoT技術情報サイト
2021.04.27 EnOcean
EnOceanモジュールは、無線周波数として基本的に1GHz以下の周波数帯が使用されています。無線周波数は実際に製品が使われる国(仕向け地)に対応しています。
各国周波数への対応
具体的な無線周波数は、以下のようになっています。
928.350 MHz:日本向け
902.875 MHz:北米向け
868.300 MHz:欧州・中国向け
921.400 MHz:アジア向け(台湾、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア)
これらの周波数帯は、その他の無線通信方式で使われる頻度が低く、EnOcean通信を行うにあたって電波干渉や通信の衝突となる要因が少ない周波数帯が選ばれています。
例えばWi-Fi、Bluetooth®、 ZigBeeなどは2.4GHz帯を使っており、この周波数帯は利用頻度も高く非常に混んでいるので、電波干渉や通信衝突の可能性が高くなります。一方で特定小電力無線やWi-SUNなどは920MHz帯が使われており、プラチナバンドとも呼ばれ工場環境などでも有効な帯域と言われています。
日本では、この920MHz帯の中でも送信出力の上限値に応じて使用可能周波数帯の分類が電波法によりなされています。日本向けのEnOcean製品は、免許不要の送信出力1mW以下の帯域から、928.35MHzが採用されています。
・EnOceanモジュールは、無線周波数として基本的に1GHz以下の周波数帯が使用されている。
・周波数帯は他の無線通信方式で使われる頻度が低く、EnOcean通信で電波干渉などが少ない周波数帯が選ばれている。
・日本向けEnOcean製品は、免許不要の送信出力1mW以下の帯域から928.35MHzが採用されている。