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2020.12.08 EnOcean
今回は、EnOcean電池レススイッチとEnOcean電池レスセンサ用のケースを紹介します。
ラウンドスイッチとセンサ用ケース
EnOcean製品に関連して、快適空間を妨げないやさしいデザインのEnOcean電池レススイッチとEnOcean電池レスセンサ用のケースが開発されています。
日本では高齢化社会の課題として、介護・福祉施設の不足が言われています。また、在宅介護を推進する向きもあり、在宅高齢者や家族、そして介護スタッフをサポートする仕組みが求められています。
こういった状況に対応するため、センサ機器を使った見守りシステムなどの開発が盛んに行われています。センサ機器の導入には、電源や通信ケーブルの設置が必要で、特に後付けの場合は設置が困難であったり、それにともない費用がかさむといったような課題が出てくることが少なくありません。これに対してエネルギーハーベスティング技術を活用した電池レスソリューションは、設置工事の大幅削減が可能で電池交換も不要であるため、大きく期待されています。
宅内に様々なセンサが設置されるにあたり、センサやスイッチなどが目に触れる機会が増えます。そのため、宅内としての快適空間を妨げない、やさしいデザインのEnOcean電池レススイッチとEnOcean電池レスセンサ用のケースが販売されています。これらのデザイン性は、宅内へのセンサ導入の障壁を下げる重要なポイントになっています。
EnOcean電池レススイッチは、既存のスイッチとは大きく異なる丸型デザインでスタイリッシュなフォルムです。センサケースは、スイッチのデザインとの親和性を追及しつつ、あえて存在感の出ないフォルムに仕上げています(下図参照)。産業用設備やオフィスとは異なり、家屋におけるセンシングソリューションの導入には、居住空間との親和性も重要な検討事項になっています。
・高齢化社会にともなう介護・福祉施設の不足を補うための在宅介護をサポートするセンサ機器を使った見守りシステムなどの開発が進んでいる。
・センサシステムの設置や費用の課題に対して、エネルギーハーベスティング技術を活用したEnOcean電池レスソリューションは、設置工事の大幅削減が可能で電池交換も不要であるため大きく期待されている。