DC-DCコンバータ|設計編
コーナー配線とノイズの関係
2020.12.08
この記事のポイント
・コーナー配線は円弧を描くようにして配線インピーダンスの変化を低減し、ノイズを出さないようにする。
今回は、コーナー配線とノイズの関係について説明します。前回に続き、この内容は昇圧型DC-DCコンバータに限ったことではなく、PCB全般に関することですので、基板レイアウトの基礎としてとらえてください。
コーナー配線とノイズの関係
パターン配線はコーナー(曲がり)を必要としますが、その曲げ方によってEMIが増減します。これは、パターン配線のノウハウの一つになります。
下の図は、コーナー配線の良し悪しを示しています。コーナー配線を直角に曲げると、コーナーでのインピーダンス変化が大きくなります。その場合、電流波形に乱れが生じ、反射と呼ばれる波形の乱れが生じます。スイッチングノードなど周波数が高い配線では、反射によりEMIが増加する可能性があります。

コーナー配線は直角に曲げずに、45°や円弧を描くのが好ましい曲げ方になります。曲げの半径が大きい程インピーダンスの変化は小さくなります。
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DC-DCコンバータ
基礎編
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- 昇圧型DC-DCコンバータの出力リップル電圧 -はじめに-
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- 昇圧型DC-DCコンバータの最大出力電流 -はじめに-
- リニアレギュレータの基礎
- スイッチングレギュレータの基礎
- DC-DCの基礎 ーまとめー
- DC/DCコンバータとは?
設計編
評価編
-
損失の検討
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- 同期整流降圧コンバータのデッドタイム損失
- 同期整流降圧コンバータのゲートチャージ損失
- インダクタのDCRによる導通損失
- 電源ICの電力損失計算例
- 定義と発熱
- 同期整流降圧コンバータの損失
- 同期整流降圧コンバータの導通損失
- 同期整流降圧コンバータのスイッチング損失
- 損失の簡易的計算方法
- パッケージ選定時の熱計算例 1
- パッケージ選定時の熱計算例 2
- 損失要因
- スイッチング周波数を高めて小型化を検討するときの注意
- 高入力電圧アプリケーションを検討するときの注意
- 出力電流が大きいアプリケーションを検討するときの注意 その1
- 出力電流が大きいアプリケーションを検討するときの注意 その2
- 損失の検討 ーまとめー
- スイッチングレギュレータの特性と評価方法の概要
- 電源ICのデータシートの読み方:表紙、ブロック図、絶対最大定格と推奨動作条件
- スイッチングレギュレータの評価:出力電圧
応用編
- リニアレギュレータを使った電源設計のポイント
- LDOリニアレギュレータの並列接続とは
- リニアレギュレータの簡易的な安定性最適化方法
- 汎用電源ICで電源シーケンスを実現する回路
- リニアレギュレータを使った電源が起動しないトラブル事例1:手はんだによるICおよび周辺部品の破損
- フローティング動作のリニアレギュレータを使った電源設計のポイント
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